湯出野遺跡(ゆでのいせき)
About 湯出野遺跡
由利本荘市東由利老方字山谷にある縄文時代の遺跡。周辺スポットと組み合わせるのが非常に難しいため、観光客の姿はほとんど見られない。加えて”ある理由”により初見の訪問レベルを上げているヤリ手の遺跡だ。
スポット評価
終末度合い | 18 |
訪問難易度 | 13 |
観光地要素 | 10 |
化石的価値 | 13 |
総合評価 | 54 |
「化石そのものだろ」という指摘があるかもしれないが、現地で出土品を確認できる看板などが少ないためややマイナス。東由利は道の駅(町の中心)に到達した時点での達成度が高いため、そこからすぐの場所にある湯出野遺跡はおもわず見落としてしまう。その陰の薄さも高評価となり50点超え。
特徴
昭和52年に発掘調査が行われているため、整備された時期は比較的新しい遺跡…ではあるものの、周辺の案内看板や出土品保存場所(八塩生涯学習センター)の説明が乏しいため観光地とは言い難い。ただ遺跡自体は3000~2500年前の縄文時代のものとされ、当時この大きさの土抗(人力で作られたくぼみ)が見つかったのは東日本で初めてだったという。 ※道の駅での説明は全然ありません
しかしながらB級認定の理由はそこではない。訪問時の面倒臭さにある。
湯出野遺跡は、「国道から行けるように見えるけどギリ行けない」のだ。
国道から見える遺跡は草むらが茂っていて、ちょうど間に流れる河川が見えないようになっている。そのため、初見の場合国道から遺跡に行けるんじゃないかと散策を試みるというトラップがある。
ここは田園風景の中に見える”政治家看板サイズの案内表示”を入り、田んぼを抜けて”何もない十字路”を右折、そして再度現れる”政治家看板サイズの案内表示”を抜けた先にある。下のgoogleマップで確認できるように、見える距離に比べて大きく遠回りした川べりの先に位置しているのだ。そして達成感不足。
これこそまさに『初見殺し』。行けなさそうで行けるけど少し遠い遺跡…。そして出土品の知名度が圧倒的に低いので、昨今の土偶ブームにかこつけて茶器のグッズ化を狙いたいところ。個人的には湯出野道のりポストカードの販売が待たれます。
そして訪問時は忘れずにここで飲み物を買っておこう。