横手市立杉沢小学校 ~紛れ込む稲作の聖地~

横手市立杉沢小学校 (すぎさわ)

横手市立杉沢小学校 外観

About 横手市立杉沢小学校

秋田県横手市杉沢狼ノ沢にある廃校跡地。敷地がほぼ残り、中心に部落会館が新設されている。手前には「横手盆地稲作発祥の郷」記念碑が建っている。

スポット評価

終末度合い11
訪問難易度10
観光地要素12
化石的価値13
総合評価46

旧横手エリアの北東部にあり、少し高くなった田園地帯から市街地を見下ろすことができて小旅行気分に浸れる。花乃湯温泉にも通じるみずほの里ロードにまたしても没入してしまう結果となった。

さじなげB級ポイント

主要道の13号線から旧横手市中心街区へと分かれる県道272号線に入ると、ほどなく右手に横手高校が見えてくる。県内一トイレが臭いと評判である。

フタをするわけにもいないので、左折して田園に逃げると突き当たりが「みずほの里ロード」との十字路となる。ここも左折して北上していただきたい。

横手市立杉沢小学校 入口

500mほど進むと右脇に学校跡が見えてくる。横手市立杉沢小学校は1874年開校の古株で、1983年まで旧横手市北東部の学び舎だった。

敷地跡には記念碑があるほか、距離感を間違った地区会館が建てられている。

横手市立杉沢小学校 地区会館

上述したようにここは「横手稲作発祥の地」らしく、その石碑には「ここは大昔湖だったが、宮城からやってきた長者が干拓+灌漑水路を作成し、杉沢川を用水に田畑を開墾した」旨が記されている。

横手市史 史料編 近代史Ⅱ(2010)によると廃校は1983年。1977年に市が朝倉小の老朽化と杉沢小の児童減を理由に統合を提案したことが始まり。周辺校との3統合案もあったらしいが、児童が多すぎる(1000人越え)ため2校での統合となった。朝倉小の新たな敷地選定には多大なる苦労があった旨も記されている。

近隣

廃校の影響か、近くにある焼き鳥屋もご覧の通り。ご愁傷様です。

また、隣の中島集落中心部には「杉沢村発祥の地」石碑も残っている。おそらく上述した長者の家があった場所と推察できる。併せてチェックしておきたい。

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