平鹿町立醍醐小学校樋ノ口分校 (ひのくち)

About 平鹿町立醍醐小学校樋ノ口分校
秋田県横手市平鹿町醍醐樋ノ口村下61-1にある学校跡地。1995年に閉校し、現在は地区会館(2代目)が建てられている。
スポット評価
終末度合い | 20 |
訪問難易度 | 15 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 19 |
総合評価 | 70 |
観光客が全く通ることのない場所にも見どころは潜んでいる。常識を疑うことで新たな発見が芽生えることに気づく、そんな空間である。
平鹿町立醍醐小学校樋ノ口分校のさじなげB級ポイント
意外にも当委員会初登場の平鹿町である。横手~雄物川間の平野に位置しているため、中心地の浅舞地区を含めても鬱蒼としたエリアは少ない。工場地帯を見つめる道祖神は、人間を見つめてはいないのかもしれない。
それでも人間は歴史を紡いできた。舞台は田んぼのど真ん中にある平成高校の手前から始まる。

トンガリ頭の平成君は愛おしい。まさか最寄り駅に嬲られカカシが待ち受けていようとは、高校生は夢にも思っていないことだろう。
旧横手市の街中から3kmあまりとそれほど離れてはいないものの、遮るものがないため冬期間の移動には苦労を伴う。爆裂大雪でも名高い美味リンゴの里である。
廃校に次ぐ廃校


平鹿町立醍醐小学校樋ノ口分校は1877年の開校。1995年の閉校(本校は健在)に至るまで、100年以上にわたってこの地で学び舎を営んでいた。
住民総出で分校を育てていたことが、平成に入っても続けてこれた理由にあるという。町中に近いこともあり、閉校時も150戸近くが在住していたことも力の源である。(閉校時も15名が在籍)

二代目である現在の地区会館(初代は旧校舎の外壁を張り替えたもの)には歴史が記されていないが、敷地脇に創立百周年記念碑(1977年)が残されている。低い位置にあるので見落としがちだ。
木造校舎としての史料がなかなか見つからないのが残念である。貴重な地域資料としてもう少し取り上げられて欲しいところだ。


ちなみに、学校裏には白跡+観音様があるので放課後の遊び場も配備されている。
かつての児童もここで遊んでいたのだろうか。丘からは勇壮な鳥海山がよく見えていた。