横手嬲られカカシ(よこてなぶられかかし)
About 横手嬲られカカシ
秋田県横手市大屋寺内長谷にある謎の人形。カカシらしく立てられているわけでもなく、イスに座り日陰から3面ばかりの田んぼを眺めている。その表情の奥には、いったい何が眠っているのだろうか。
スポット評価
終末度合い | 15 |
訪問難易度 | 4 |
観光地要素 | 7 |
化石的価値 | 12 |
総合評価 | 38 |
何もない田園風景のなか、突如として現れる彼女。遠目ながらも、その強大なオーラに誰しもが青天の霹靂を覚えることだろう。ここ5年程度で生まれた生物と見られ、今後新たな横手名物としての期待が高まる。
横手嬲られカカシのさじなげ的B級ポイント
JR奥羽本線「柳田駅」から徒歩10分、横手市栄小学校から南に300mほど離れた場所に「大屋沼」というため池がある。ほとんど奥の大屋寺内集落に行くための道路であり、地元住民以外で通る人はほとんどいない。
また、国道13号線と県道267号線が交わる新藤柳田交差点から車で1分足らずの近場にあり、最寄りの「ローソン 横手柳田店」へのバイト希望な可能性もある。
カカシがいるのはここからすぐ下(北)に位置する長谷という地区だが、そのすぐ隣には「嬲沢」という地名がある。近くの高校生はご存じなのだろうか。
お察しの通り地名関係の本には出てこないので、「なぶる」で広辞苑の力を借りることにする。
①責めさいなむ。
いじめる。②からかい、ひやかす。ばかにする。③手でもてあそぶ。いじる。
おそらく近くの集落の方が制作した人形だろうが、カカシにしては田んぼから離れており、長く愛されたいのか屋根が付けられている。もしやカラス撃退のためではなく、何かしらの犯罪防止のために設置されたオナゴなのだろうか…?
下の画像をよく見てほしい。絶妙にババ臭いズボン、簡素なテーブル…しかしながら米倉涼子ばりに美しく組まれた脚線美、絶対に失敗しない農業を教えてくれそうだ。
そしてなぜか重ね着された「リポビタンD」の赤いTシャツ。地域社会に全くなじまない異彩の放ち方、それを消し飛ばそうとせんばかりのかめはめ派的なポーズ、おまけにかわいいおさげ紙。さながら彼女はオリジナルの道祖神だろうか。女性のシンボルもしっかりと作られているのかもしれない。
彼女は優雅に座り、あさっての堀ノ内、中里、鬼嵐集落を見つめている。きっとこの町のレ〇プ被害は一件もないことだろう。警察いらずのひとり自警団は、今日もギラギラと目を光らせている。