廃村 鳥海町栩山 ~去り行く絶景の面影~

廃村 鳥海町栩山 (とちやま)

廃村 鳥海町栩山 外観
いい意味で廃村らしくない。いい意味で。

About 廃村 鳥海町栩山

秋田県由利本荘市鳥海町中直根(なかひたね)字栩山(とちやま)にある廃村。1973年無人(集落再編成事業)。最盛期2戸とされ、1戸は現在も農作業用倉庫として使われているようである。

スポット評価

終末度合い12
訪問難易度11
観光地要素14
化石的価値15
総合評価52

中直根の中心地である茅野地区から南西に少し上ると見えてくる廃村で、最寄り集落から4つ5つカーブを曲がると見えてくるのでかなり身近に感じる。田んぼもよく耕作されているので、寂しい感じもなく明るさがある良スポットだ。

さじなげB級ポイント

由利本荘市鳥海町は役所支所のある川内地区、道の駅のある笹子(じねご)地区、そして旅館が連なる猿倉へと至る直根(ひたね)地区の大きく3エリアに分かれている。

直根地区はその中でも最も静かで、アップダウンを繰り返しながら山沿いの集落を進んでいくエリアだ。以前このサイトに掲載した廃村 袖川は下直根に位置している。

廃村 鳥海町栩山 旧直根郵便局
中山地区にある「旧直根郵便局」。現在は使われていない。

廃村訪問を見越してか、中直根には公民館や公衆トイレも完備されている。地域住民有志により設置されたものだろうが、道中を鑑みるとよく整備されたものだと感心してしまう。

佐藤商店で飲み物を補給し、潰れたAコープの手前にある登り坂めがけて右折すると500mほどで廃村が見えてくる。おはよう日本鳥海町編だ。

廃村 鳥海町栩山 入口
開けた土地が現れる。いつもこの瞬間は嬉しいものだ。

道中の上り坂はやや急だが、台地は緩やかに広がっている。6,7面ある田んぼは半分以上が耕作されていて、よく悪くも廃村らしさは感じられない。

ただ電柱は伸びてきていないので、インフラが来ていないことがわかる。しかし道路は舗装されていて、画像ではわかりにくいが右下から中央左に向けて登り坂が続いている。標高350mまでヘアピンカーブを登った末に百宅(ももやけ)師集落にたどり着くことができる。

しかし道中はツルに囲まれていて、大切な愛車を痛めつけることになる。地図を確認してもらえればルビンの壺状態の険しい道のりも確認できるだろう。

廃村 鳥海町栩山 山頂
栩山~百宅間の山道。はるか遠くに見えるのが百宅の翁畑地区だ。

また、かつてはこの集落の近くに「栩山スキー場」が存在したらしい。しかし2018年現在、その在りかを探すのは難しくなっている。詳しい方いればコメント欄までお願いします。

昭和30年頃、私の家のすぐ向かいに栩山スキー場ができ、小、中学校の地区大会や由利郡の大会などが開催されました。その度に民宿をやり、選手を世話したことが懐かしく思い出します。

※「秋田・消えゆく集落180/佐藤晃之輔/2017」内「移転者ひとこと」より抜粋
廃村 鳥海町栩山 田んぼ
※2018年7月末に撮影。日差しがきつかった…

小屋は着実に傷みが進行している。比較的よく整備されていると明記したものの、これまでの廃村と比べればマシという話で、決して将来に向けてここの生きざまを正しく残しているとは言えない。

廃村奥の百宅集落は近年ダム建設の話が取りざたされている。栩山から見える美しい風景も、いずれ見られなくなってしまうのだろうか。
ただでさえ人の手が入っていない山道だった…またひとつ知られずに死ぬる人工物を目の当たりにしたのだった。

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