八郎潟町営住宅 サムネ

八郎潟町営住宅 ~頑固一徹現役宣言~

八郎潟町営住宅(はちろうがたちょうえいじゅうたく)

八郎潟町営住宅 全景
突然現れる平地の団地群は圧巻の一言。

About 八郎潟町営住宅

秋田県八郎潟町中嶋にある集合住宅群。等間隔に16棟ほどが立ち並んでいるが、傍目にはどれが現役でどれが引退済なのかさっぱりわからない。しかしながら当然人の住む棟もあるので訪問時は気を付けたい。

スポット評価

終末度合い 17
訪問難易度 11
観光地要素 6
化石的価値 22
総合評価 56

周辺道路や敷地内はよく整備されているため、車でもゆったりまわることができる造りだ。町中心部のすぐ近くにありながら、秋田市の手形山住宅以上に見ごたえのある退廃具合となっている。さらに町の栄枯盛衰を感じさせる棟数の多さも魅力のひとつである。

特徴

八郎潟地区はかつて大潟村干拓で一世を風靡した町だ。夜には県内外から集った豪農たちが金の力で酒という酒を飲みつくしたとう。

しかし現在では高齢化が進行し、人口の2.7人に1人が65歳以上だと言われている。交通アクセスが良い割にはあんごまもち以外に目立った名物もなく、願人踊八郎太郎の一辺倒で歴史好きすら愛想を着かす寂れタウンとなってしまった。そばかすのような商店街からまばゆい未来は到底感じられない。

八郎潟町営住宅 外観
入口付近。左側には31区・32区児童館がある。丘がいい。

そんな地域を見つめてきたのがこの町営住宅たちだ。往時の姿は知る由もないが、少なくとも現在は幹線道路である国道7号線沿いに貸家や団地が整備され、その存在感もすっかり薄れてしまったことだろう。

しいて言えば家ごとにドアをリフォームしているところが興味深い。「オシャレはまず入口から」ということだろうか(実際仙北市や湯沢市の公営住宅でも見受けられる)。個人的にはマリオパーティ4の「どこまでドア」を思い出させる不毛さが感じられる。フィニッシュはいつになるのか…

八郎潟町営住宅 内部
雪がよせられているところは…人がいないということか…?

訪問時車は見つけたものの、奥の作業場に向かう車のみで住民は見かけられなかった(平日なのでしょうがないかもしれないが)。しかしかわいいにゃんこ(画像左下)が出迎えてくれた。

何かの化け猫でないことを祈りたいが…公営住宅にペットはつきものだ。条項の内容どうこうは知ったこっちゃないが、各地で大量の野良猫が表れるからだ。野生の命を見て安心できる、そんなスポットだ。

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