東能代駅前

ソリノメ線 ~メインが随分規模縮小~

ソリノメ線(そりのめせん)

東能代駅前 ソリノメ
画像の右側がソリノメ線。後ろ側が東能代駅となっている。

About ソリノメ

秋田県能代市機織轌ノ目(はたおりそりのめ)地区に位置する電柱路線。東能代駅を降りて右手側に見える方(左側は駅東通から東能代連絡線へと続いている)。地区名自体はあまり知名度がないが、昭和18年までは駅名が「機織駅」となっており、産業地名から地形地名へと変更された経緯がある。ちなみに「ハタオリ線」は存在しない。

スポット評価

終末度合い 2
訪問難易度 3
観光地要素 9
化石的価値 5
総合評価 19

JR五能線と奥羽本線が交わる駅のため、意外と存在価値は高い。夕方には迎えを待つ学生が多くなり、ちょっとした賑わいを見せる。散策は午前中がオススメ。

特徴

電柱番号は最大6。駅からではなく、駅に向かって番号が進んでいるのが特徴(秋田方面羽刕街道沿いを起点として扱っているのだろうか)。幹線道路である7号線も近くに位置し、駅からも非常に近いため訪問も容易。「機織轌ノ目」は大字であり、集落名を示す看板はあまり見つからない。ある意味”ソリノメ”という名称をハッキリ示してくれているのがこの路線といえるかもしれない。

各駅停車 全国歴史散歩 秋田編(秋田魁新報 編/河出書房新社/1978)」によると、明治の初めには南側にある能代市桧山地区と鉄道路線敷設が争われていた歴史があり、当初は鉄道・国道ともに現在の三種町豊岡金田(金岡地区)から桧山地区を通る計画だったという。桧山地区は安東氏が名をはせた城下町としての歴史があり、現在もまちづくりや歴史振興が盛んな地区と一部私が勝手に位置付けている。しかし交通の要である羽州街道の存在価値が勝ったということだろうか。

しかしその影響があったのか、同市の能代駅と便宜上区別が必要なため(?)、昔からの地名は電柱に刻まれるのみとなった。

たかが6本、されど6本。地域のプライドを宿し続ける、落ち着いた路線である。

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