南外くりから淵 (なんがい)
About 南外くりから淵
秋田県大仙市南外字下滝の「不動の滝公園」にある名所。しかし名前の通り滝がネーミングライツに幅を利かせており、淵くんとしては空虚な気持ちを誰もいない空間に漂わせるばかりである。嗚呼可哀そう。
スポット評価
終末度合い | 12 |
訪問難易度 | 13 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 15 |
総合評価 | 56 |
かつてここをデートに使ったというサエモンは「忘れられない思い出」をこれでもかと言いふらしてくる。神に誓って彼を見捨てることはないが、調子こいているときだけは反省してほしいといつも思っている。
人込みもほぼ無く、水のせせらぎを感じられる名スポットである。しかし知名度は我々と同じほどに低いのである。嗚呼可哀そう。
南外くりから淵のさじなげB級ポイント
ざんぎり頭集団は感染症に悩まされていた。世間の潮流に隠れながら、サイト閉鎖を考えるほどに余裕がなくなっていたのである。
しかし我々が廃墟になっては本末転倒だ。ここはひとつ精神統一のため、精神の時の部屋に足を運ぶこととしよう。
大仙市南外はかつて「秋田イチ寿命が短い村」として知られていた(過度な飲酒が主な原因)。研究者の助言により最悪の事態からは解消されたが、それ以上に秋田県全体が過疎化なる寿命と戦う時代に突入していた。
しかし南外が誇る名物「楢岡焼」や名湯「岩倉温泉」、秘湯「神乃湯」は幾度となく足を運ばせる山村の宝石箱や。
入口を告げる看板は申し訳なさげに我々を誘惑している。合コン初めての女子大生なのかもしれない。もちろん筆者の石塚は合コンなど参加したことがないのでここで謝罪しておこう。
ここは2017年の豪雨被害により閉鎖されていたが、熱心な行政猛者たちのおかげで復旧を果たしている。もっと政治に感謝しなければならない。
しかしどのサイトを見てもくりから淵に関する記述は見当たらない。空虚すぎて忘れられているのだろうか。マイナスイオンだけが人間の求めるものではないことを、合コンに参加したことある諸君ならわかるはずだ。
農村公園スペースから果樹栽培畑を横切り、200mほど進むとくりから淵(ページ最上部の写真)が見えてくる。
ここで地団太を踏むと、土地の不思議で洞窟にいるかのような反響音が聞こえるのである。是非地下でラジオ収録でもしたいものである。
看板にある「心の絆を地踏みの音に確かめて」の一節がいまいち理解できないのは、我々が坊やだからなのか。それとも大仙市民ではないからなのか。
ドライブデートに使う輩は少ないかもしれないが、ときに身近な公園を訪れると今までとは違った景色の広がることがある。
数百年のときを越えて、先人と同じ遊びを嗜むことは素晴らしく美しい。なぜならそれこそ我々が秋田にいる理由だからだ。空虚こそ価値と覚えたり。