にかほ市象潟町 物見山 (ものみやま)
About にかほ市象潟町 物見山
秋田県にかほ市象潟町一丁目塩越にある眺望スポット。雑な入口とは対照的に、禅観光客必見の映えが広がっている。そこでカメラを構えないのが我々だ。変なトガりは平成に置いてきたはずだった。
スポット評価
終末度合い | 11 |
訪問難易度 | 12 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 11 |
総合評価 | 50 |
道の駅や九十九島ばかりに目が行く象潟地区だが、駅から始まる町中の風景も見逃してはいけない。牡蠣だけではないグルメたちも軒を連ね、今か今かと新たな観光客を待ち構えているのだ。与えられるのではなく、見つけていく視点を忘れないようにしたい。
にかほ市象潟町物見山のさじなげB級ポイント
小砂川眺望台から始まる県南沿岸部のオーシャンビューは、過疎農村に与えられた唯一のご本尊ともいえる。信じられるものは一日一日が終わることでしかない。いつ当たり前の日常が亡くなってもおかしくないのである。
山形県境にまたがる鳥海山へのトレッキング拠点として、象潟町は玄関口としての役割を果たしている。駅前旅館は末永く続いてほしいものだ。
駅から直進し、地域スーパーかくぜん新町店に立ち寄って水の精霊を確保した。北都銀行を左目でとらえつつ、実はゲストハウスを構えたホテルシティパレスをまで行ったら行き過ぎなので引き返せ。佐藤伝六商店に入らんとし、住宅街塩越へと続く十字路を北上するのだ。
象潟町塩越地区は昔ながらの個人商店や瓦造りの住宅が残る地元民用のエリアだ。中嶌はパティスリー白川のシュークリームがお気に入りらしい。甘い行政に目がない委員会構成員はポジティブの化身なのだ。
道なりに歩き、海岸線を駆け抜けているとふと謎の看板が現れる。
しかしそれは民家と畑の間に建てられた異質なものだった。「果たしてどこからどこが散歩道だったのか」、それは松尾芭蕉が知るのみである。
看板には従うのが人間というものだ。我々は半人前だが、ルールに従うときもある。
歩みを進めるにはかなりの勇気がいるが、確認したところちゃんとした公共のスペースだという。整備という概念は都会からの選民思想なので捨て去るべし。
我々が撮影したものよりキレイな映像があったので、最後に貼っておこう。
目的地を変更する旅も悪くない。ガレットを頬張り、駅に戻ろうとしたら君は青二才だ。アドレナリンの増えた我々は、お菓子の梱包と時刻表を破り捨てるのであった。