千畑町立千屋小学校浪花分校 (なにわ)
About 千畑町立千屋小学校浪花分校
秋田県仙北郡美郷町(千畑町)浪花大道にある学校跡地。1969年に閉校し、校舎の一部(体育館)が残る。現在は地区会館として再利用されている。
スポット評価
終末度合い | 14 |
訪問難易度 | 09 |
観光地要素 | 12 |
化石的価値 | 15 |
総合評価 | 50 |
ザ・廃校の代表格にふさわしい遺構といえる。周辺に遮るものもなく、建てるべくして建てられた立地が容易に納得できる。
千畑町立千屋小学校浪花分校のさじなげB級ポイント
「そういえば」と思い出す出会いもある。追加のある発見は意味ばかり求める観光には見いだせない。
B級観光の王道は合併前市町村の町中だ。駅もなく寂れる商店街めいた町並みこそ新時代のダークツーリズムと言えよう。
大曲駅東口から一直線に伸びる県道50号線をひらすら直進、数年前まで営業していたAコープに手を合わせ、イカサマ手品師の店を舐めて1km北上すれば分校なんだから。たまにはわかりやすい観光も悪くない。
千畑町立千屋小学校浪花分校は1874年の開校、黒沢と浪花の2地区の児童が通ったという。一帯は昭和初期に開田された扇状地で、美しい田園が広がっている。
建物前には「尋常小」としての石碑が建っている(平成期に建てなおした)。敷地内は公園のような扱いで、本堂分校とは違って綺麗に整備されている。
本校(コープそば)までは約2km。「秋田・消えた分校の記録」によれば、全校生徒は70~100名ほどで推移していたという。
4年生までが通った小さな学校だが、そのまま残されているのは地域に愛されている証拠である。
合併して地味になってしまった千畑地区の数少ない観光地として取り上げたい。遊具も塗りなおされ、遊びやすくなっていた。遊びはしないが。