小坂町営つつじ平住宅 (つつじたい)
About 小坂町営つつじ平住宅
秋田県鹿角郡荒谷字上ノ平および堤ノ平にある町営住宅。全92戸で、南北2箇所に分かれている。現在は新規入居を受け付けておらず、住民が退去し次第解体される運命におかれている。画像は南つつじ平住宅3号棟。
スポット評価
終末度合い | 18 |
訪問難易度 | 15 |
観光地要素 | 15 |
化石的価値 | 17 |
総合評価 | 65 |
南北統一が図られることはない北緯40度くらい線があるのかは知らないが、中心部から少し外れるだけで田舎を越える侘しさが漂うのがコサカの神髄である。併せて児童数の減少も著しいエリアである。
小坂町営つつじ平住宅のじなげB級ポイント
令和時代への突入に伴い、明け透けなく解体が進むあけぼの住宅をなす術なく見つめている我々。
2021年夏にオトコたちはうなだれていた。歴史の重み以上に町が暑すぎる。廃墟訪問には向かないシーズンの到来と青春は相反するもので、思い出も須らく解体されつつあった。
小坂町南部、中心地から4kmあまり離れた丘の上に外国人向け日本語学校「AKITA INAKA SCHOOL」(旧・七滝小学校)がある。
つつじ平住宅は学校を挟んで2か所に分かれている。画像左が北、右奥が南扱いだ。
北つつじ平住宅は全72戸で、1966~70年にかけて建築された。4~5戸の長屋が連なる形式で、あけぼのとは違い規則的に配置されている。敷地内に自治会館もあるが、使われている形跡はあまり見られなかった。
中央部には石碑(上画像)があり、ここが七滝中学校(1958年統合)の跡地だと記されている。統合に伴いすぐに解体されてこの住宅団地が建築されたと推察でき、後に児童が離れる皮肉な末路となった。
南つつじ平住宅は全20戸(4×5)で、1969年に建築された。北よりも後だが、行き止まり集落のためこちらの方が古びた印象を覚える。イロハ住宅と共にミニチュアトイにしたい名建築である。
建物の向かい側の緑地帯はいちおう公園になっており、すべり台とシーソーがゾンビ化していた。
個人的な見どころは「オーディオフェーダー雪囲い」である。これはいい高音が出せそうだ。
まだまだ掘り出し物が止まらない小坂洞窟よ。また来たくなるのは我々だけなのだろうか…