きずなばし

へそ公園 ~忘れられたゆるキャラ墓地~

へそ公園(きずなばし)

へそ公園
ゆるキャラブームよりもはるか前、そいつは旅立った。

About へそ公園

秋田市河辺岩見字善知鳥坂135-1にある公園内の設備。80年代まちづくりの一端として「秋田県の中心地」に作られただった。当然千秋公園とは全く毛色が異なる。

スポット評価

終末度合い 4
訪問難易度 7
観光地要素 6
化石的価値 2
総合評価 19

秋田駅中心市街地から車で約40分。公園の敷地は広く、炊事場はトイレも完備されているため訪問は比較的簡単。公園を過ぎると後述する「岨谷峡(そやきょう)」や「伏伸(ふのし)の滝」もあるため終末度合いは低めの採点。しかしアイツを忘れてはいけない。

へそ公園のB級観光ポイント

隠れ別荘として大屋敷を構えるセレブがいると噂の小平岱集落と、茅葺き屋根が残る秋田市再東端な鵜養(うやしない)集落の間に挟まれたへそ公園は、都会な秋田を離れて羽を伸ばすにはぴったりな景勝地だ。

岨谷峡 きずなばし 付近

ただし問題は「きずなばし」で繋がれた森の先が未開の地状態になっていること、そして橋のキャラクターへの説明が不十分なことだ。

コイツは2000年代初頭までへそ公園で行われていた「河辺へそまつり」のイメージキャラクターなのだ。

へそ公園 へそまつり

そのお祭りでは周辺の集落からへそおどりの精鋭が集められ、1~10人ほどで見事な踊りを魅せていたという。平成も終わろうかというこの世の中、「へそおどり」もある意味無形民俗文化財となりつつある…かもしれない。

公園の入口にある看板、そして立体キャラはこの橋の2体を残すのみとなってしまった。今こそグッズ展開、特に若者での復活を望むばかりである。

【追記】
公園手前の集落に駐車スペースがあるが、これは観光用とみせかけて岩見小学校(1986年閉校)の敷地である。しかし校舎や往時を偲べるものは一切残っていない。へそのゴマひとつないのだ。

ちなみにかつての公園内には「107mのローラースベリ台・人工芝をすべるグリーンボード(30分200円)・一周246mのラジコンサーキット」が完備されていたという。賑わいは…賑わいはどこへ…