大館市 ドライブイン松原 ~吹き抜ける赤字の風~

大館市 ドライブイン松原 (まつばら)

ドライブイン松原 外観
寒空の中、なぜかイス一脚だけが外に出ていた。

About 大館市 ドライブイン松原

秋田県大館市白沢字寺ノ沢にある廃墟。10年以上前に廃業したとされ、年々壁面が崩れたりガラスがなくなったりと退化を見せている。完遂はいつになるのか…

スポット評価

終末度合い17
訪問難易度9
観光地要素11
化石的価値13
総合評価50

草木が伸びに伸び、車での侵入も難しくなってきている。周辺に駐車場や集落もなく孤立しているため、ここ単体で訪問するほどの魅力は少ない。青森県弘前方面へ訪問する際にテンションを下げておきたい場合はちょうどいい。

さじなげB級ポイント

大館市北部、特に7号線沿いは釈迦内を過ぎると急に森林が増えてくる。ひらすらゆるやかな直線を進んでいく寂しいエリアである。

白沢~碇ヶ関間はそれほど峠でもないのに終末を感じさせる。まだ平成にも突入していないのではないだろうか。

ドライブイン松原 白沢駅
薄霧立ち込める白沢駅にて。周囲はとても静かだった。

白沢駅を過ぎるとまともなコンビニや商店もしばらく出会えなくなるため、人恋しさを感じずにはいられない。ヒトとは寂しい生き物なのだ。

唯一長走洞穴という観光スポットはあり、神のイタズラか夏でも涼しいスポットとして名を馳せている。ただ大館市街地と比べるとどうしても見劣りし、市北部を観光名目で訪れる猛者はほとんど見られない。

ドライブイン松原 冬
「おむすび」だけが優しく微笑んでいた。誰がむすんでくれるのか。

そんな旅人を迎え撃つ存在だったのが「ドライブイン松原」だ。
往時の資料は残念ながら残っていないが、内部には30席分ほどの飲食スペースと休憩所、自動販売機やゲームが置かれていたであろう場所がありなかなかの広さを誇っていた。草木がなければ車も20台は駐車できるだろうか。

イスやテーブルは比較的残されたままで、設備を見るといい意味で廃墟らしくない。だがガラスの類がないため、冷徹な風がせわしなく通り抜けていた。

ドライブイン松原 周辺地図
地区の観光看板があった。松原は7号線沿いで、ちょうど地図の中心に値する。

上画像の看板は左下にある赤い箱部分が「現在地(※粕田道ノ上のタイヤ案山子のあたり)」として表記されている。つまり国道沿いに行くと観光案内にたどり着くことすらできず、この看板自体の発見が困難な地区なのだ。道祖神たちも静かに怒っているはずだ。

また、実際の松原地区は本日の御社より500mほど北部にある。加えてもう500m進むと現役の「風穴ドライブイン」が登場する。ちなみに「ふうけつ」である。犬夜叉世代としてはちょっぴり悔しさが残る。

ドライブイン松原 吹雪
松原にも「風穴」が多数確認された。

しかしながらかつて大仙市にあった「ビッグドン協和店」のように、跡形もなく姿を変えてしまう施設も少なくないのが現状である。

地理的条件も相まっているのか、まだ形が残っているだけありがたいと思いたい。タイプとしては桜島苑あたりに似ているだろうか。
どうしてもパチンコ店や大型リサイクル店跡地に目が行きがちだが、小さな灯も忘れずにサルベージしていきたいと感じた場所だった。どうか安らかに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA