鳥海町立笹子小学校大平分校 (おおだいら)
About 鳥海町立笹子小学校大平分校
秋田県由利本荘市鳥海町下笹子峠ノ下にある分校跡地。1972年に廃校となり、現在は地区会館兼児童館が建っている。なお笹子小も2013年に廃校となった。
スポット評価
終末度合い | 13 |
訪問難易度 | 12 |
観光地要素 | 10 |
化石的価値 | 12 |
総合評価 | 47 |
地区会館らしくない敷地の広さこそ学校の証。石碑も残っており、分校に通ったことがない人でも児童たちの親密な関係が目に浮かぶ。
鳥海町立笹子小学校大平分校のさじなげB級ポイント
鳥海町南部の笹子(じねご)地区は由利本荘市最奥のエリアで、鳥海山を挟んで山形県との境界に値する。古くはマタギが生活した区域でもあり、東西南北に小集落が広く点在している。
その証拠に、笹子小学校(道の駅 清水の里鳥海郷近くの高台にあり、現在は地区会館)はかつて県内最多となる6つの分校を抱えていた。
ようやく当委員会1本目に出てくるのが笹子小学校大平分校だ。
小川地区の隣にある笹子の玄関口「コンビニエンスSATO」裏の坂道を上がるとすぐ左手にある地区会館がそれで、「大平児童館」という看板がついている。
「秋田・消えた分校の記録」によれば通ったのは峠ノ下、大平、青平、天池の4地区の児童で、最盛期は50名前後が在籍していたという。
開校は1908年で、本校から約4kmと近いこともあってか交通の発達も影響して児童は減少していった。
学区のうち、天池(あまいけ)は20年以上残り1戸が生活を続けている。旧道から反れて林道のような入口を進んでいった先にあう眺望は見事なものだ。
かつてはここからも子供が分校に通ったのだろう。往時の姿も浮かばないほどに静かな集落がそこにはあった。