鳥海町立笹子小学校西久米分校 (にしくめ)
About 鳥海町立笹子小学校西久米分校
秋田県由利本荘市鳥海町上笹子字峠ノ沢にある学校跡地。体育館部分が残り、地区会館として利用されている。高台にあり、開けていて非常にわかりやすい。
スポット評価
終末度合い | 15 |
訪問難易度 | 12 |
観光地要素 | 17 |
化石的価値 | 18 |
総合評価 | 62 |
鳥海最南部の拠点として君臨し、数ある学校跡の中でも群を抜いて綺麗に保存・活用されている。いかにも学校らしい立地もポイントが高い。
鳥海町立笹子小学校西久米分校のさじなげB級ポイント
笹子(じねご)小学校6分校のうちのひとつである。上笹子は道の駅を頂点に南西、南、南東の川沿い3方向に集落が広がっている。
湯沢市院内へと繋がる国道108号線、トンネル(1996年開通)手前の駐車エリアを右折して西久米地区に入っていくに限る。そんな休日の午後。
道を反れると甑川沿いに7kmほどの小集落群が続く。最奥には砂子(まなご)集落もあったが1973年に無人となっている。
笹子小学校西久米分校は集落の中心地にあり、ちょうど修繕作業中だったため中に入ることができた。
内部はほぼ当時らしき姿を残している。正面には珍しく黒板がついていた。
1902年に分教場として始まり、体育館は1967年に建築されたものだという。一時期中学分校としても機能したが、1978年に閉校している。
学校敷地からの眺望は見事なものである。かつてはこの先から院内への峠を越える山道(旧道)があったが、今は滅多に通る人もいない。
2kmほど上流の皿川・大凹・切留の景観も併せて抑えておきたい。秋の紅葉も忘れられないが、見惚れすぎて写真を撮り忘れたのことだけが悔やまれる。
【追記】
2021年3月再訪。今季の豪雪にも耐え、入れないものの形は保たれていた。
【再追記】
2024年5月再訪。相変わらず元気そうでよかった。ただ学校裏の畑らしき場所は荒地になっていて、
校舎周りの草もあまり手入れされていないようだった。大丈夫だろうか…