秋田市立山谷小学校 (やまや)
About 秋田市立山谷小学校
秋田県秋田市太平山谷字中山谷にある学校跡地。2012年に閉校し、7km離れた秋田市立太平小学校に統合された。建物と敷地がそのまま残り、たまに活用されている。
スポット評価
終末度合 | 12 |
訪問難度 | 10 |
観光要素 | 12 |
化石価値 | 16 |
総合評価 | 50 |
2025年春に統合される太平小を前に、山谷はふた昔前の学校になろうとしている。旧秋田市の奥深さを存分に楽しませてくれるマウンテンは、廃墟散策の魅力を図らずも引き出してくれる。
秋田市立山谷小学校のさじなげB級ポイント
全国津々浦々で山間部の人口減少は激しいものがあり、太平地区も2016年データで10歳未満がわずか16人となってしまった。かつては木曽石分校(2007年閉校)・太平小・山谷小・太平中学校(23年春閉校)もいくつもの学校があったはずなのに…。
秋田市では「広面小、太平小、下北手小学校統合準備委員会」が動きを進めており、スクールバスルート想定のpdfではその広さを垣間見ることができる。
河辺ドライブインにほど近い赤平小学校(2010年閉校)は工場用地となり売店スペースもある第2の人生を歩んでいるが、アクセスに恵まれない実質的行き止まりの太平地区の未来は暗い。
貝の沢温泉は県央エリアでも最高峰の名湯だが、さすがに彼だけに次世代を背負わせるのは荷が重い。低地の小集落には県庁所在地だとしても救いの手は少ないのだろうか。
その昔全員で給食を食べた皆さん、学校は静かに改築の夢を抱いている。
岩見三内へ繋がる船岡28号線へいらっしゃいませ。本日は希望をお求めでしょうか。
代々のみ親のいさおしを
秋田市立山谷小学校は1878年に開校し、当時は東嶺小学校という名称だった。現在残る校舎は1982年に作られたもので、投票所などに利用されているため今のところ解体予定はない。
そんな134年の歴史は太平小と共に歩み続けていた。秋田市おなじみの大森山宿泊研修(現在はまんたらめ)と修学旅行は2校合同で行っていたという。素敵やん。
市街から乖離しているため、給食センターも敷地内に併設されていた。グラウンドは現在も避難所扱いになっているが、整備されてはいないので児童の利用は少ないようである。
体育館は表向きには解放されておらず、何度か訪問しているが利用しているようには見られない。先述した投票や、シーズンごとの集まりでしか使っていないようだ。
その中には歌われなくなった校歌の歌詞が美麗に飾られていた。美しい保存状態だ。
2012年10月のストリートビューでは、現在残っていない学校前の信号機が確認できる。その記事を書くまでその存在を忘れていたように、気づかないうちに減るものがたくさんある。山谷小学校がそうならないことを信じてやまない。