湯沢市立中山小学校 (なかやま)
About 湯沢市立中山小学校
秋田県湯沢市秋ノ宮中山にある学校跡地。2011年に廃校し、建物と敷地がそのまま残っている。斜面に反り立つ青の三角屋根は見る者を惑わせる。
スポット評価
終末度合い | 14 |
訪問難易度 | 12 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 16 |
総合評価 | 58 |
南北に広い秋ノ宮地区の中央に位置し、土地柄に似合わぬデザイン性が大きな特徴だ。ほぼ国道沿いにあり、アクセスも良好。
さじなげB級ポイント
自然の画廊に迷い込んだかと思わせる魅惑の唇、旧雄勝町秋ノ宮地区は来るものを飽きさせない広大な廃墟の楽園である。清流のせせらぎは数少ない友達だ。
日本国を納める政治家のひとりである菅義偉氏もここの出身だ。ただ母校である秋ノ宮小学校は2015年に廃校、現在はスポーツセンターになっている。
目的地はそこから3km南にあるので当然廃校である。国道108号線「仙秋サンライン」から秋ノ宮郵便局めがけて左折、国道に戻る直前にあるのが湯沢市立中山小学校の跡地だ。
廃校から間もなく10年、グラウンドには草が生い茂っていた。
現在は地区の避難場所に指定されているらしいが、3Dテキストが崩壊している状況にはいささか不安が募る。
建物手前の敷地は建築会社の事務所として使われており、ほどなく解体されてしまうのだろうかと更に不安が募った。
ちなみに、200mほど坂を下った場所には中山小学校川連分校の跡地があり、それを記す石碑が建っている。
「秋田・消えた分校の記録」によれば1963年に中山小が現在の場所に移転されたことで閉校したとされ、石碑の上に校舎があったようだ。かつてはここにも100名以上の児童がいたというが、地区唯一の学校となった雄勝小学校の全校児童はわずかに180名余りである。嗚呼残酷な時の流れよ。
【2024.10追記】
役場に問い合せたところ、行政文書の保管場所になっているため、内部訪問はできないとのこと。