船岡児童館 (ふなおか)
About 船岡児童館
秋田県由利本荘市船岡氷ヶ沢60-24にある民営の児童館。子吉小学校葛法分校の校舎跡を再利用した建物で、現在も毎週利用されているという…その実態やいかに!?
スポット評価
終末度合 | 15 |
訪問難度 | 16 |
観光要素 | 18 |
化石価値 | 22 |
総合評価 | 71 |
たった一行の文章が新たな出会いに繋がる。書籍というものが後世へ語り継ぐための重要なツールであることを再認識した。20年を越えた発見を今ここに記す。
船岡児童館のさじなげB級ポイント
児童館というのは厳密には公共施設ではないため、一般的な検索をかけても正体をつかむことが難しい施設である。当委員会でもまだまだ記事は少なく、女郎出児童館や小出澤会館程度にとどまっている。
しかしてその存在は牛宮城を凌ぐポテンシャルを持っている。そのヒカル可能性は未だ中に…いや、水に浮いている状態だ。
葛法(くずのり)分校に関する記事を書いたのが2023年9月、その際に「校舎の一部が児童館になっている」という記述が気になった。
書籍発刊から20年が経過しており、まさか令和に現存しているとはな…と思いつつもダメ元で最寄りの公民館に連絡をとってみたところ…
なんと現在の管理者と連絡がとれ、更に建物内部を見せてくれることになった。
集落会長から電話帳や関係者3名ほど経由して何とか辿り着いた。子吉川コナン…探偵さ!
分校はいつもふたつ
船岡児童館は1969年に閉校した葛法分校の廃材を利用した建物である。
その理由は定かではないが、管理者の佐藤さん(70代)によると「同時期に大釜温泉の建て替えで子吉小の部材を使ったことがあり、当時は木材を大切にする文化があったのではないか」と話していた。
しかし内部を見れば真相は明らかだった。船岡児童館では、今でも毎週のように卓球愛好者が練習のため施設を利用しているのだという。
かつて昭和期の子吉地区全体が卓球に力を入れていた経緯があり、集落ごとに卓球クラブがあるほどの熱狂ぶりなのだとか。
その証拠に、建物内には歴戦のトロフィーや表彰状たちが所狭しと掲示されていた。
部材(特に床)は体育館のものを再利用したものではないか…とのこと。モアイ像の大移動並みの神秘が子吉にもあったとは思わなんだ。
ちなみに今年度の覇者は薬師堂駅前の中華料理店「なかみち」の店主だという。やはり手首のスナップが効くのだろうか…?
そしてもう一つの校舎跡とされる玉ノ池公民館の管理者である三浦さん(60代)にもお話を伺ったが、「私の知る限りでは校舎跡を活用したという記憶はない」とのことだった。
そのため話が盛り上がらず、お会いすることができなかったため外から撮影。確かに船岡と比べると新しめの建物だったが、旧棟があったという可能性も否めない。また調べを続けることにしよう。