雄物川町立雄南小学校 (ゆうなん)
About 雄物川町立雄南小学校
秋田県横手市雄物川町谷地新田字堤添33-2にある学校跡地。1999年に閉校し、121年の歴史に幕を下ろした。現在は公民館扱いだが、近年はほぼ使われていない。
スポット評価
終末度合い | 13 |
訪問難易度 | 11 |
観光地要素 | 14 |
化石的価値 | 16 |
総合評価 | 54 |
ちょっとだけわかりにくい立地と、申し訳程度の看板が悲しみを引き寄せる。その存在を知るまで、何度も通り過ぎていたがそれは学校のせいじゃない。我々が無力なだけ。
雄物川町立雄南小学校のさじなげB級ポイント
しまった。うっかり2年近く雄物川町の更新を忘れていた。以前えがおの丘を利用した際にご老人が生産した運の尽きが浮遊していたのがトラウマだったのかもしれない。
だが糞野郎が選り好みなどしてはいけない。事実として廃校はすべて訪問済なのである。
十文字町植田と雄物川町中心部の間にある谷知新田地区にやってきた。しかし「 合 会館」はすでに機能していないようだ。
ここは雄物川と皆瀬川が交わる平野で、泥炭地帯の開墾によって17世紀後半に成立した村だという。その後1953年に水渠(排水溝)が完成したことで、原野も含めて開田されて現在の環境となった。(出典:角川日本地名大辞典)
しかしその歴史は、現地のどこでも感じることはできない。ただ点在する家屋に田舎を感じ、若者は都会へと旅立ってしまう。
それでも好奇心は現場に眠っている。貴方の知らない雄物川を紐解いていこう。
モダン横手の急先鋒
雄物川町立雄南小学校は1999年の閉校で、里見小(後日掲載)と共に南小学校へ統合された。
その後南小学校は、2015年に雄物川北小、福地小(後日掲載)を統合し雄物川小学校へと進化した。
1989年築の体育館には校歌と町民歌がそのまま掲示されているが、どこか寂しそうだった。
地元住民の話によると、閉校後数年間は投票所として利用されていたという。しかし別で地域に既存の公民館があったため、それ以外ではほとんど使われていなかったんだとか。
委員長石塚は、上の映像を撮影した方にお会いしたことがある。とても地域に愛情を持った方で、雄物川町を丁寧に案内してくれたことが印象に残っている。
かつては学校の近くに農協会館(事務所)があり、その周辺にJAストア、ガソスタ、コンクリ造りの米倉庫、大谷石造りの米倉庫、青果出荷場、農機サービスセンター、ガス倉庫、車庫などが立ち並んでいた。今では80年代までの地図でしかその力を見出すことができない。貴重な映像は当時の活気を少しだけ、懐かしく思い出させてくれる。末永く評価されるべき資料といえよう。
【追記】
有志の情報提供により、9月末で公民館機能が停止し解体間近と判明。
次行くときにはもうなくなってるのだろうか…ギリギリセーフだったか…