二ツ井警察官待機宿舎 サムネ

二ツ井警察官待機宿舎 ~立ち入り禁止集合~

二ツ井警察官待機宿舎 (ふたつい)

二ツ井警察官待機宿舎 外観

About 二ツ井警察官待機宿舎

秋田県能代市二ツ井町下野家後にある集合住宅跡。1972年の建築で、2017年頃までは入居があった。現在は廃止(解体)の工事待ちとなっている。

スポット評価

終末度合い11
訪問難易度12
観光地要素13
化石的価値18
総合評価54

能代合併(2006年)以降過小評価が続くエリアだが、隠された秘宝が数多くある。中心市街地だけでも廃墟とレトロがひしめくため、外人にクルーズしていただく拠点として活用したい。

二ツ井警察官待機宿舎のさじなげB級ポイント

我々はポリスを最も恐れている。当然私服警官や自称警官の皆さんも秋田では脅威に値するが、ヘラヘラしてコンタクトを減らせばいいだけなのでとりわけ問題はない。

この町は無機物ポリスを配備するほど人材不足に陥っている。その証拠に、組織再編によって78ある待機宿舎のうち38の除却(解体)が2016年に策定2022年に改良されている。

大熊屋となり

とりあえず駅を降りてふれあいバス停(大熊屋となり)でひと休み。ここもきっと何かのお店だったはず。二ツ井駅前は時代を一切変わっていないのだ。情景に時が埋め込まれている。

消防士さんみたいな若者はもういないのよ。その分町中どこにいても活力をアピールできる。それが田舎の良さだと聞きました。なので温泉へ向かうこととする。

菅原商店
ゆっちゃん

おっきなクジラさんをシカトして高齢者ふれあい施設「ゆっちゃん」へ。北部の梅内を源泉とするほっこり浴場だが、知られていないどころか部外者が訪れることはほぼない立地だ。

更に梅内で湧き上がっていることも知られていない。おまけに月曜定休を忘れている体たらくであった。仕方ないのでもうひとつの心が温まる場所へと向かう。

もはや平均以下

二ツ井警察官宿舎

二ツ井警察官宿舎は1972年に造られた全12戸の鉄筋コンクリート住宅。正式名称は「能代警察署待機(下野家後待機)」というが、能代市内と混同するので別名をつけさせてもらった。

1999年に改修工事を行っているらしく、2012年のストリートビュー(最新)では車が1台停車しているのも確認できる。そして2021年3月をもって正式に概念が停止され、解体が予定されている。

二ツ井警察官宿舎 側面

それでも現状は寂しいものである。錆びや外壁の侵食、ヨゴレなどの経年劣化は廃墟化後一気に加速した。管理されないという事実をわかりやすく見せてくれる教育施設である。

地元の少ない子供たちに社会科見学してほしいものだ。いや既に嘲笑の的か…?

健の素

ちなみに、建物近くには「健の素」というシュール自販機が置かれている。こちら全国のVivo自販機を探すサイトにも掲載されていないスーパーレア筐体なのだ。

きっとかつてのポリ公も飲んでビンビンだったことだろう。二ツ井の治安を保つためには、宿舎と彼の存在が欠かせないはずだ。早急な文化遺産登録を願うばかりである。