東八森駅(ひがしはちもり)
About 東八森駅
秋田県山本郡八峰町八森字上家後にあるJR五能線の無人駅。海岸を走るその脆弱性のため、能代市民からは「無能線」と揶揄される五能線の前半部分にある駅のひとつ。県内五能線の中では知名度の高い方。
スポット評価
終末度合い | 12 |
訪問難易度 | 10 |
観光地要素 | 11 |
化石的価値 | 14 |
総合評価 | 47 |
通勤通学で利用する方がほとんどおらず、リゾートしらかみ用に進化したシンボルともいえる存在である。シンプルな色使いとわかりやすいデザインにこそこだわり(悪い意味)を感じてしまう。
特徴
電車から降りると、圧倒的にわかりやすいまちの入り口が出迎えてくれる。
流行りの芸人がひょっこりできそうな作りに思わずニヤリとしてしまう。
遮るものは何もない。まちのおおらかさを表現してくれているのだろうか。googleマップで見てもわかる通り、旧八森町の中心地であるためそれなりに家屋がある。日本酒「白瀑」で有名な山本合名会社をはじめ、歩ける範囲にお店が数軒あるため観光も可能だ。
少しでもそのハードルを下げようと、シンプルな駅舎になっているのかもしれない。
昔は「羽後亀田駅」のような木造の有人駅だったそうだが、??年前(不明)に現在の駅舎に建て替えられたという。簡素な使いまわし小屋で建て替えられる駅が多いなか、東八森駅だけは名建築に建て替えらえた珍しい例といえるだろう。
ちなみにこの東八森駅が「旧八森駅」で、現在の八森駅は昔「椿駅」という名前だったそうだ。椿駅側に役所(旧町役場)が建設されたことで、元々八森駅だったのに名前を受けわたしてしまったのだ。東能代駅同様、もとの名前がなくなると地域らしさが薄くなってしまうので残念でならない。
「(晴れだったら)観光ポスターに使えそう!」と思ってしまうが、五能線の観光パンフレットは岩礁沿いを走る青森県側の景色や、歴史ある橋脚を通る岩舘付近の景色に注目されがちなのでイマイチ注目されない。能代~岩舘(秋田県最北端)間はリゾートしらかみが全く止まらないため、駅も隔靴掻痒の思いだろう。
潔癖症にとっては、無人駅のドアや自動開閉ボタンすらも気持ち悪いと感じてしまう。しかし東八森駅はそんな男にも優しいつくりになっている。もうひとつのバリアフリーを見せてくれる心の広い駅だ。