朴ノ木沢放牧場 (ほおのきざわ)

About 朴ノ木沢放牧場
秋田県由利本荘市東由利田代字朴ノ木沢にある公共施設。かつて町営で運営されていたが、まもなく解体される運命にある。
スポット評価
| 終末度合 | 17 |
| 訪問難度 | 17 |
| 観光要素 | 15 |
| 化石価値 | 18 |
| 総合評価 | 67 |
やはり山は恐ろしい。夥しい草木を隠れ蓑に、平成の栄誉を我々に見透かさない。戦乱の世の中、争いの果てを知る者はその地に降り立たないのだろうか。
朴ノ木沢放牧場のさじなげB級ポイント
またまたまたまた東由利町がやってくれました。道の駅での限定架空駅キーホルダーも売り上げ好調で、鳥海と並んで由利本荘市の副首都に名乗り出るほどの実力を持っている。
ときに現実というのものは見えなくなるものだ。叙勲でおめかしした20周年記念映像を拝聴し、委員一同はゲボ吐いていた。横手と並んで衰退著しいのは誰の原因だろうか。

絶望した我々は住吉小学校にいた。県道34号線は羽後町田代小や高瀬小、矢島高校笹子分校に続くシゲキックスロードである。寂しさを紛らわすにはピッタリの任侠道だ。
住吉に向かわず車を山に送れば、八塩いこいの森に至るレクリエーションゾーンだ。しかし寂しさは募ってしまうため、途中で脇道に逸れる必要がある。キャンプ場は人間が臭すぎる。


奥にある田代字朴ノ木沢集落は1世帯のみ現存するが、あまり使っていないようだ。農作業用の通い倉庫として使っているのだろうか。町について伺いたい気持ちしかない。
この家を目印に、途中にある「八塩山登山口」看板通りに進めば良い。良い匂いがしてきた。
過疎地に残る威厳

朴ノ木沢放牧場はかつて東由利町が運営していた町営牧場で、少なくとも当委員会が所有している1991年のゼンリン地図にはその存在が確認できる。
広報ひがしゆり1996年6月号6頁では開牧された様子が掲載されており、ホルスタイン種12頭とジャージー種8頭が放牧されたことが記されている。


中央に2つの管理棟を持ち、音ひとつない見晴らしは見事なものだ。かつて牛たちは大いに奮いたち、未来の資源として期待を持たれていたことだろう。
しかし2025年、彼らは一頭も見当たらなかった。

2023年の市の資料(9ページ)を見ると、「当該施設は冬期間除雪を行っていない山間奥地にあること、水道も無い場所にあることなどから譲渡は見込めないため、令和7年度の解体・撤去に向け条例改正など諸手続を進めること」とある。
なんということだ。初めて会ったのに、次は会えないかもしれないというのだ。


彼らは誰のファインダーに収められることなく、その運命に従おうとしていた。
だが我々は忘れない。由利本荘市に東由利があること、放牧場が美しかったこと。
分校出身者へのインタビュー冊子もできました。サイトに載せれない情報が大量に…