銅屋会館 (どうや)
About 銅屋会館
秋田県仙北市田沢湖田沢沼田にある公民館。1970年代から存在しており、児童は減った今も住民の集まりでたまに活用されているようだ。
スポット評価
終末度合 | 13 |
訪問難度 | 09 |
観光要素 | 10 |
化石価値 | 11 |
総合評価 | 43 |
田沢小学校や並みいる廃墟群に囲まれ、道路も一本道がメインのため周辺の集落は見落としてしまいがちだ。しかしながら周辺には木造診療所や年季の入った家屋など、見逃せない点が多いエリアだ。
銅屋会館のさじなげB級ポイント
誤ったイメージによって、一般の方が精神疾患やハンデを持つ方に偏見や不当な扱いを行うことは社会的スティグマと呼ばれている。そんな名称はどうでもいいが、「湖と温泉以外の田沢湖町」も長らく過小評価を受けてきたことは否定できない。
秋田県人は総じて凝り固まった上澄みの情報を掬い上げてメディアぶる情報弱者ばかりのため、令和の時代に東北6県の範囲でも観光からゼロ1桁遅れているという現状がある。
守りに入った中身の無いPRばかりでは時間もお金も人間も無駄になるだけだ。
ガリガリなのでサウナでととのうこともできない。そんな当委員会は「田沢湖しらはま」というレーズン入りクッキーが大好きで、早く話題にならないものかと口惜しい日々を過ごしている。
上に貼ったように、wikiにすら載っていない下延小学校の跡地や人の減ったカーセクホテル等の付加価値が数多くある。農家民宿に行っても教えてもらえやしない。
本当に体験したいのは地域のリアルだというのに。そう、現実は集落の中にこそある。
森と美土里のコントラスト
銅屋会館は1970年代前半には同位置に建物が確認できる。住所が「沼田」なのでてっきり「沼田児童館」なのかと思っていたら違ったようだ。なお2022年に使われた形跡がある。
銅屋というのは地区の名称で、近くにあるバス停その名が冠されている。調べたところ南玉川温泉の脇に「銅屋沢」という川があり、その手前ないし周辺に従事していた方々に由来しているのではないかと考えられる。
宝仙湖ができる前の集落を透過してみるとわかりやすい。この先は玉川温泉に至るまで集落が存在しないため、鎧畑(かつての宝仙台地区)から南玉川までの地区に銅屋というエリアがあってもおかしくはない。
沼田に話を戻ると、ダム湖底から引っ張り上げたと見間違う老衰遊具が出迎えてくれた。
これこそ仙北版ポケットモンスター スカーレット/バイオレットか。どちらを遊ぶか迷って夜しか眠れなくなりそうだ。寝る子は育つ。
回転ジャングルは撤去が続いているものの、どう見ても安全ではないか。みんなで遊ぼう。
少し調べるだけで、町中の小さな建物も歴史や疑問に満ち溢れている。
「現地に確かめに行く」という遊びもあれば、そのから繋がる出会いもあるはずだ。長老たちが生きているうちに、ひとつでも多くその証をまとめなければならない。