西仙北町立心像小学校 （こころやり）

About 西仙北町立心像小学校

秋田県大仙市土川小又口10にある廃校跡地。1977年に閉校した校舎がそのまま残り、グラウンドは地域の運動場として使われている。主要道から大きく離れているため、随分と視界に入り込んでくる。

スポット評価

独立した立地が功を奏したのか、敷地を含めほぼ完全な状態で残るのは廃校冥利に尽きる後世であろう。建て替えばかりの世の中に反旗を翻す猛虎といえる。

さじなげB級ポイント

大仙市田ノ沢に訪問しMPを消費しきった我々は、首の皮一枚繋がった松島トモ子よろしく命からがら生還に成功した。

旧西仙北は東西に広く、刈和野だけだと思っているにわかを殺すために土川セレブたちが鎌をもたげている。昼下がりは田ノ沢入口から500mほど北上し、252号線から東に向かうことにした。

しかし振りかざすだけでは時代の流れを避けられない。近年は西仙北高校ですら廃校説がささやかれ、新幹線を封鎖できなかった後悔は未来永劫引きずられることだろう。

申し訳程度の観光地はシカトし、1.5kmほど進むと左に見えるのが学校だ。

西仙北町立心像小学校は土川地区北部を学区に持ち、土川中学校心像分校としても機能していた…がwikipediaに記述がない。検証資料がないのだろうか。

ここは先述の通り1977年に閉校し、南部の小杉山小学校（現在の生涯学習センター？）と共に土川小学校（現在は公民館）に統合となった。お察しの通り、2012年には更に統合し西仙北小学校へと姿を変えてしまった。

敷地内には、なぜか埋め込み式のプールが残されている。
悪趣味なテラリウムか、それとも変態のビオトープなのか……

その証拠に、googleマップで心像公民館を表示すると「ナイトクラブ」との記載がある。まさかここはナイトプールなのだろうか？知ってるパリピ大募集中。

【追記】
西仙北町史（1976年）によると、分教場として始まったのが1884年、現在地に移転したのが1908年とのこと。最盛期は1958年の190名だった。
土川中の分校になったのは1947年からで、その後1959年に冬季分校、1968年に閉校（本校の建て替えに併せて統合）となっていた。

【さらに追記】
西仙北町郷土史（1976年）によると地名の由来については正確なものが残っておらず、代わりに著者の検討が掲載されていた。それ曰く「かつては心遣と書いて”おもいやり”と読むことから派生し、心像になったのではないか」とのこと。たしかに一理ある…。