旧河辺農林漁業資料館 (かわべ)
About 旧河辺農林漁業資料館
秋田県秋田市河辺三内字尼沢59-5にある常時閉ざされた資料館。2013年10月1日から閉館しており、見学を希望する場合には役所担当部署に3日前までに予約が必要。見学時は職員も同席するため、尋常じゃなく気まずいし申し訳ない。
スポット評価
終末度合い | 13 |
訪問難易度 | 15 |
観光地要素 | 12 |
化石的価値 | 18 |
総合評価 | 58 |
蔵書物はそれなりに豪華だが、ほか市町村の資料館とそれほど変わりはないためコストパフォーマンスはやや低い。その分優越感に浸れるという利点はあるが、それを感じられるのは当サイトの閲覧者くらいであろう。
旧河辺農林漁業資料館のさじなげB級ポイント
都会ぶって背伸びする秋田市にもお荷物は多い。過疎をけん引する2軍集落の筆頭はやはり岩見山内地区だろう。旧河辺町の中心地区であり、秋田県の中心地として奇祭で盛り上がっていたエリアだ。
名湯「貝の沢温泉」はもちろん、中心市街地から近いため気軽なドライブ、狙っているアノ子とのデートにも向いている地区といえる。
良い子は東側にある茅葺き屋根の鵜養地区や伏伸の滝を訪れるらしいが、我々はパワースポットの力など平成に置いてきている。いざ北上だ。
ペッパーくんが主要従業員の「ユフォーレ」を目指していれば、その手前の小集落(約3軒)に囲まれた中規模の敷地が見えてくる。ヤツだ。
公共の福祉に殺されたアンドロイドがうなだれている。その隣にあった秋田市役所のピカピカ社用車は勝者の余裕すら感じる佇まいだった。開錠を希望する。
名前のイメージとは大きく異なり、内部には農耕関係の資料に加えて、三内川発電所の発電機(現物)が保管されている。
旧三内発電所は明治時代、国鉄鉄道庁が土崎に工場を建設するにあたって建設された国鉄初の水力発電所だった。
1911年から1971年まで操業し、この資料館はかつて発電所があった敷地を活用して建てられたものである。(資料館内の看板より一部抜粋)
この他にも、館内には林道に関する写真や周辺の遺跡(豊島館)に関する資料、昭和期の稲作作付概要、発電所の詳しい沿革などが多数展示されている。なんと過小評価が過ぎる資料館だろうか。
そしてなんといっても、発電所周辺で残っている周辺の隧道マップまで展示されている。無駄にハードルの高い公共施設の正体は、新たな旅を誘発してくれる有能施設だった。なるほどそれは閉館するわけだ…