寒風山天空ホテル (仮称)
About 寒風山天空ホテル
秋田県男鹿市脇本浦田丸森にある廃墟ホテル。完成前に企画がとん挫したため、正式名称は明らかになっていない。建設当時からの亡骸は50年以上放置され、限界が近づいている。
スポット評価
終末度合 | 25 |
訪問難度 | 14 |
観光要素 | 20 |
化石価値 | 25 |
総合評価 | 84 |
文句なしの高得点である。令和に生き残ったギリギリ大迷宮は退廃の爆心地であろうか。過疎地のサプライズほど嬉しいものはない。もはや山に登らず帰らせもらおう。
寒風山天空ホテルのさじなげB級ポイント
ここはサイト内の問い合わせで幾度となく紹介が来ていた場所で、写真集第2段では先行として掲載させていただいた。頗る非常に大興奮、悪の親玉珍妙に地獄を探ろうぞ。
あらびっくり、どう見てもステキな入口ではないか。忠実に昭和を再現しに行こう。
脇本駅を北上して寒風山ドライブインの先を左折、偕楽園に行きたい気持ちを我慢すれば寒風山に至る山道に入り込む。石から生まれた寒風くん手前の草むらが入口となっている。
当然現代では看板など残っていないが、よく見ると車がおけそうな余りスペースがあるためそれを目印にしていただきたい。本記事を見ながら訪問している皆様、わざわざ田舎からお越しいただきありがとうございます。
僅か徒歩30秒で現地着の最高立地。駐車場無しとは中々に横柄也。
地面師たちも真っ青な不良債権である。彼らのほとんどは、本当の味なんてわからないでしょう。
(営業は)もうええでしょう
寒風山天空ホテルはオープンせずに廃業。70年代前半の地図には区画すらないため、70年代中盤の建築と推測される。
現在は骨組みと階段が残るだけとなっており、近づいての撮影は大変危険である。
オープンの希望を持っていた1978年頃の地図である。手前はもう少し草刈りされていて、現存しない建物の屋根が確認できる。だとしても10台も駐車できないのでないか…?
今となっては建築予定者が誰だったかを調べることも困難になっている。きっと視聴者の中には男鹿市の内通者がいて、裏事情をこっそりお問い合わせフォームから送ってくれることだろう。
1階はおそらくレストランだったのだろう、バーのようなスペースも確認できる。
しかし2階は部屋割りがされておらず、ただただ円形の空間が残っているだけだ。
当日広角レンズを持ってきていなかったことが悔やまれる。
そして全盛期がいつなのかすらわからないのが恐ろしい。いつからどこまでがこの姿で、遥か昔にはもっとアイテムが落ちていたのだろうか…?