男鹿市立加茂青砂小学校 サムネイル

男鹿市立加茂青砂小学校 ~アカデミック外部不経済~

男鹿市立加茂青砂小学校 (かもあおさ)

男鹿市立加茂青砂小学校 外観

About 男鹿市立加茂青砂小学校

秋田県男鹿市戸賀加茂青砂鴨にある学校跡地。2001年に閉校した校舎がそのまま残り、ふるさと学習施設として活用されている。利用時には事前申請が必要。

スポット評価

終末度合20
訪問難度16
観光要素19
化石価値21
総合評価76

活動量のわりには一般県民への認知が進まない可哀そうな場所である。いったいどこに原因があるのか、これを見ている皆様にもご一考いただきたい。

男鹿市立加茂青砂小学校のさじなげB級ポイント

すっかりアカデミック要素を醸し出すことで仕事を得ようとしている哀れな委員たちであるが、将軍のことも愛しているし宗教施設や怪しい団体へもチェックを欠かしたことはない。

その分「地域活性化」にはてんで疎いという弱点がある。スタートアップ(起業みたいなやつ)に外部人材(県外の知見や経験値の多い人物)がいない秋田県なる自治体があるらしく、そこでは一部権力者に優遇された支援や不公平な報道がなされているという。

男鹿市加茂青砂

では、町中の闘争など耳に入らない小さな港湾地区ではどうだろうか。加茂青砂地区唯一の入口である潮風街道から見下ろした姿は見事である。

人口は100人を切り、集落としてどのような今後を歩むかの岐路に立たされている。

我々も大学の卒論から始まったこの活動である。近年秋田県立大学の学生が授業の一環で「まちおこし」研究を行っているようだが、プラス面を見るだけでは些か物足りない。

ということで市役所の許諾を得て旧校舎及び体育館を訪問してきた。その実情を見てみよう。

強引な営業こそ最大の搾取

男鹿市立加茂青砂小学校 校舎
男鹿市立加茂青砂小学校 校舎

男鹿市立加茂青砂小学校は1876年の開校、2001年に北陽小学校(2024年度閉校予定)に統合されてからもそのまま市の一般財源によって維持管理されている。

校舎は1928年築で、1951年築の体育館と共に国の有形文化財に指定されている。

戸賀加茂青砂 1970

1970年代の地図も現在とさほど変わらない。ただ1983年に日本海中部地震があり、それ以降防波堤や合川南小児童の慰霊碑建築などが行われた。

行き止まりかつ災害に弱い地区で、移住者や産業も少ないため平成初期から急激に人口減少が進んでいた。それでも2011年から地元のNPO法人によって「地域づくり」活動が行われてきた。

かもあおさ
写真

…と聞いていたのだが、実際の校舎を見てみると多くの資料や写真たちが全く管理されておらず、中には日焼けして判別できなくなっているものもあった。これではせっかくイベントを開いても一時的なものに留まり、むしろ現在の姿に落胆する住民もいるだろう。

役所職員によると、文化財になったからといって国から特別な支援が来るわけではないのだという。やはり重要なのは地元住民の利用実態が継続するかどうかにある。

男鹿市立加茂青砂小学校 教室

ここで学生だったことの我々を思い出す。「関係人口」と銘打って様々な集落との交流事業に積極的に参加していたが、どれも3年以上継続することはなかった。大人になってかつての舞台に足を運ぶと、それが集落の最後の灯になっている場所が多かったことに衝撃を受けた。

そして歴史や文化を残す予算もなく、補助も与えられない。そんな集落は10年以上前のボランティア童貞には到底わからない未来だったのである。

加茂青砂小学校

きっと高齢化した住民の多くにこのサイトは届かない。しかし、この写真は何を訴えようとしているのか…感じるとる必要があるだろう。

決して行政は悪いことをしていない。むしろ無残に壊される校舎がある中、予算をつけて維持している心意気には万感の思いである。

男鹿市立加茂青砂小学校 外観

ということで男鹿市の許諾を得てグッズ制作に成功したぞ!!!!!!

回りくどい案件動画のような立ち回りだが、我々はいたって真剣である。現状男鹿市で販売している場所がないため全く知られていないが、集落に貢献したいという思いは人一倍ある。

男鹿市立加茂青砂小学校

若者が訪れて活性化策を投げつけるのは勝手だが、体力があるうちに残すべき文化や(災害時)移転策などを検討する段階に来ている。

防災先進地や文化交流施設としての小規模な交流で体力や資金を養い、集落維持の可否と未来に向けた話し合いを進めていくのこそが次世代のなせる加茂青砂への役割だと、我々は妄信している。

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