廃村 三種町卯の沢 (うのさわ)
About 廃村 三種町卯の沢
秋田県山本郡三種町下岩川谷地ノ沢の奥にある廃村。最盛期4戸が生活し、1972年に離村して無人となった。現在も作業小屋が残されている。
スポット評価
終末度合 | 17 |
訪問難度 | 18 |
観光要素 | 15 |
化石価値 | 20 |
総合評価 | 70 |
緑に包まれた終焉のポイズン。生の悲しみを知りやがって…許さんぞ!
廃村 三種町卯の沢のさじなげB級ポイント
森岳温泉を有する山本町に油田は残っていた。やはり温泉奥の世界は奥深い。足湯にイルミネーションしている場合ではないのだ。中嶌新卒社会人時代のトラウマがよみがえる。
田屋は集落の面影を感じられたが、ウノサワは一体どうなっているのだろうか。
当委員会も棚に上げることはできないが、M温泉郷といつ亡くなるかのチキンレースほどスリラーなものはない。街並みを見ればMJもgoodとシャウトしてくれるに違いない。
道中には「別れの一本杉」というものがある。かつて下岩川の全村民は、戦争へ出兵する兵士をここで見送ったのだという。しかし残念だ。今日は誰も見送りにきていない。
廃村手前の下岩川谷地ノ沢(山根)もほとんど人影がない。ざっと歩いた感じでも3世帯いるかいないかという印象だ。手前の集落に離村した人がいてもおかしくないが…。
田畑やビニルハウスはあったので、通いが増えているのかもしれない。廃村はどうだろうか。
ディスカバリーの入口へ
廃村三種町卯の沢は1972年の離村。ストリートビューは手前で引き返しており、谷地ノ沢を過ぎてからは未舗装道となっている。
県の集落再編成事業での移転で、「秋田・消えた村の記憶(無明舎/2000年)」には1924年生まれの三村さんなる人物の出身者インタビューが掲載されていた。
「3戸とも耕作に通っており…」とあるが、そこから四半世紀が経過してしまった。
荒地は車で進めないほど生い茂っている。電柱と小屋跡だけがそれを証明していた。
草をかき分けて歩みを進めたが、800mほど進むと分かれ道があった。
右に作業場があり、直進(集落跡?)の先ではショベルカーが道を塞いでいた。
地図ではこの先に家屋があるはずなのだが…。写真では見えないが右奥に大量の木材が置かれており、林業作業現場になっていると思われる。鉄板敷きも見られたので泣く泣く2kmバックした。