山本町就業改善センター (三種町)

About 山本町就業改善センター
秋田県山本郡三種町森岳木戸沢にある廃施設。長期間利用されておらず、草木の中に吸い込まれようとしている。
スポット評価
| 終末度合 | 20 |
| 訪問難度 | 14 |
| 観光要素 | 16 |
| 化石価値 | 22 |
| 総合評価 | 72 |
二階建て大型廃墟など、もうこの町に生まれないと思っていた。しかし新生児は知らぬ間に産声を放ち、長年にわたりかくれんぼを続けていたのであった。
山本町就業改善センターのさじなげB級ポイント
丸富ホテルだけで三種町を堪能しようなど、砂の器を持つ人間が考えることだ。
縄文時代、森岳地区は荒涼とした湿原であり、人々は丘の上で狩猟採集生活を営んでいた。町営琴丘歴史民俗資料館「縄文の館」を訪れたら容易くわかることだが、動くことを忘れた非力な広告代理店では到底思いつきもしない行動だろう。

タクシーがいるだけありがたい平日の森岳駅だ。数多の駅舎が現代調に蹂躙される中、昭和テイストを現代に残す貴重な出来栄えだ。
1952年、山本町は温泉の噴出により「秋田の奥座敷」と称され国民の指定を得た休養地として大きな注目を浴びた。そのおかげで、令和7年にして1台ものタクシーを待機させるに至っている。

当然の車社会のため、自家用車でいで湯の里へたどり着いた。気持ちと眺望が一致しない。
ちなみに上写真は「三種荘」及び「老人福祉センターことぶき荘」跡地である。興味があればストリートビューを遡ってみてほしい。
地獄画廊へようこそ

山本町就業改善センターは1975年に建てられた(55P参照)公共施設で、研修を目的とした施設だったのではないかと推測される。調べてみると一応2006年までは利用できたようだ。
これより前(70年代)から同一敷地内には「国民宿舎石倉荘」があり、南奥(丘の上)の別荘地帯が整備されるのに合わせて作られたことがわかる(下図が1970年代前半頃)。


ついでに謎のグラウンドが消滅していることもわかる。当委員会所有の1983年ゼンリン地図にも「グラウンド」としか明記されておらず、国民宿舎用だったのかまではわからない。
ちなみに画像中央にある赤い屋根もバッチリ廃墟だが、不自然な坂道上に1軒だけ縮こまっているので発見時の恐怖が大きかった。


入口にはクマ対策用の箱ワナ…?と思いきや、どうやらカッパ捕獲用らしい。
在りし日の森岳温泉はカッパが名物だったのだが、絶滅危惧種となったためここでコールドスリープされているようだ。※森山館が2025年9月に閉館したため足湯も休止している


もはやどこからが建物でどこからが自然なのかわからない。施設を除くと「森岳温泉冬まつり」の看板があったが、果たしていつから実施していないのだろうか。
久しく人間が入った形跡がないようにも見えるが…もしかしたら、入った猛者が石化している可能性も否定できない。よ・う・か・い・の~せいなのねそうなのね!?

不自然な広場、不自然なセンター。
それは別荘地の手前で我々を監視する、関所のようだった。
光の壁が侵入者を拒んでいる…。一歩一歩離れる足を、カッパたちは無心に見つめ続けていた。
分校出身者へのインタビュー冊子もできました。サイトに載せれない情報が大量に…