心像ネイチャープール (心像)
About 心像ネイチャープール
秋田県大仙市土川小又口にある学校用プール。名称は便宜的に名付けたものだが、かつての児童はここで泳いでいたのだという。本記事ではその実態を探る。
スポット評価
終末度合 | 19 |
訪問難度 | 18 |
観光要素 | 23 |
化石価値 | 25 |
総合評価 | 85 |
はじめは記憶違いかと思っていた。しかしそれは誤りで、ちっぽけな想像は人間の探求心を邪魔していたことに気づく。疲れた毎日の活力となる場所だった。
心像ネイチャープールのさじなげB級ポイント
何度も記しておくが「こころやり」である。当委員会では2020年頃からたびたび訪れている名所であり、2024年はNHK取材やグッズ制作でもたいへんお世話になっている。
そのおかげか、秋祭り開催の前日にお誘いの電話が来るという忘れられ具合である。さすがに予定を変更することが叶わなかったが、毎年10月の第3週日曜日に開催しているとのことだった。
令和に地域管理でこれほどの体育館が生き残っているのも素晴らしいが、我々にはひとつ気がかりな点があった。
集落会長は、「昔は体育館の隣(画像左)はプールと繋がっていたが、更に前はグラウンドの裏にあったんだ」という。マップで見ても森でしかない…本当なのだろうか。
建物手前にある日本庭園は、閉校(校舎解体)後に改築して営業された保育園時代のもの。
ということで嵯峨会長に頼んで森に入ってもらうことにした。雨上がりに申し訳ない…
幼心の先にあったもの
心像ネイチャープール、これが入口である。
会長曰く学校からは約1km、建物や看板などは当時から無かったという。グラウンド裏に獣道の凹みのようなものがあり、それを直線で辿れるようにも見える。
現在は廃校手前にある「諏訪林道」とばっこ杉の看板を頼りに画像位置まで車両が侵入できる。
先ほどの画像から少し進んだ場所。小川を跨ぐ人口の足場が確認できる。
画像では分かりづらいが、小川に沿ってあぜ道が奥のイチョウの木あたりまで伸びている。左奥の荒地は40年ほど前まで田んぼがあったという。
「上から見てみるか」と会長。先程の入口から車を停めて3分ほど歩くと…
まさかの光景だった。何もないと思われていた荒地に突如として砂防ダムが出現したのである。
我々はもちろんだが、嵯峨会長(60代)も驚きを隠せない。
「小学校卒業して以来だからな…こっから見たことは初めてだ。前通ったことはあるけど木が多くて手前にも来ることはできなかった。大雨多かったからうまく崩れてくれたんだ。」と息をのむ。
1970年代の航空地図を見てみよう。下に貼るgoogleマップと比べれば一目瞭然だが、まさか上の四角形がプールとダムだとは思うまい。そしてプールの度にそこまで歩くか…?笑
※この頃には体育館に2代目プールが併設されており、初代は使われていないと推測される。
会長は「ほぼ天然モノだからとにかく寒くてね。それでも帰省したきた奴が遊ぶには絶好のスポットだったよ。地元の奴以外は誰も知らないからな。」と昭和を振り返る。
当時は完全に囲われていたそうだが、大雨で一部が崩れているようだ。
3面が岩でおおわれているため現代でも生き残っているのだろうが、さすがに現地に行かなければ発見することはできなかった。またこうして地方を探る理由が増えてしまったのであった。