武石酒造店 ~埋もれきった山田川~

武石酒造店 (湯沢市)

About 武石酒造店

秋田県湯沢市山田川原にある廃酒造店。2015年の閉業以降放置されており、ここ数年の大雪で腐敗が急速に進行している。

スポット評価

終末度合18
訪問難度16
観光要素15
化石価値22
総合評価71

当委員会では出原酒造以来1年半ぶりの登場となる廃酒蔵だ。物件としてはいくつかあるものの、その姿に時を感じられるものは意外と少ない。我々が下戸なせいで、高揚しないのかもしれない。

武石酒造店のさじなげB級ポイント

湯沢市山田地区を訪問する観光客は、いったいどれくらいいるのだろうか。

雄勝中央病院がある関係で地元住民は往来するかもしれないが、部外者からすれば駐車場スッカスカのガボガボイオンはたいへん興味をそそられることだろう。観葉植物が来場者より多いのだから。

そして山田郵便局が三角地にあり美麗なイルミネーションを放つことも忘れてはならない。本来なら昔からある集落や旧道に興味を持つことこそ、本来秋田県が放つべき観光資源なのだ。

当委員会は選ばれし秋田県民のため、かつてここで働いたこともある。人が来なさすぎて、数少ないお客様を執拗に引き留める姿は哀れな自治体職員のようだった。

そんな我々の悪影響もあってか、湯沢市立山田中学校今年度で閉校となる。学校ホームぺージは実質的に存在しないため、元校長のブログだけでも末永く残してほしいものだ。

通る車たちも集落には入らない。羽後町田沢に行く観光客など委員関係者くらいだ。

それでも目的地だけを考えてはいけない。病院と未来の廃校を見上げるだけでは、街中のソリューションを見失ってしまう。いつの間にかイオンより脳がスカスカだったことを、皆で恥じるべし。

問われるハンドリング

武石酒造店は1765年の創業で、2015年に閉業するまで「山田川」や「銀嶺白山」といった銘柄で知られていた。

しかし検索したところで、それらの情報はほとんど出てこない。最後まで地元重視を貫いたローカル酒蔵で、秋田県内でも知名度はそれほど高くない。

しかしその退廃はSNS時代に真っ向勝負を挑める革新的な魅力を放っている。

隣に川原生活改善センター(入口狭いので注意)があるため、そこからセクシーな筋肉を嘗め回すように見とれる放題なのだ。この酒蔵…スケベすぎる…!!

見過ごしてはいけないが、気になったら止まらない。これこそ地域資源の新たな姿である。

工事車両のおじさんは我々を執拗に睨んでいた。だが果たして正解はどちらだろうか。間も無く灯る冬の訪れを通り過ぎることで、黒き輝きは我々にエールを送っていた。

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