袖野ストーンサークル (袖野遺跡)
About 袖野ストーンサークル
秋田県仙北市西木町小渕野袖野(そでの)にある遺跡。3000年前(石器時代)の土器や石が発掘されたが、旧西木村以外の人間が知ることはほとんどなかった小規模遺構である。
スポット評価
| 終末度合 | 12 |
| 訪問難度 | 15 |
| 観光要素 | 14 |
| 化石価値 | 18 |
| 総合評価 | 59 |
平成期の地図からは名称が消されていた悲しき地。生活道からも大きく離れ、神代との境目であることから観光客は歴史上来たことがないエリアといって申し分ないだろう。
袖野ストーンサークルのさじなげB級ポイント
当委員会としては東由利の湯出野遺跡以来7年ぶりとなる遺跡物件である。昭和期以降の文化人類史をまとめているうえであまり重要視してこなかった遺跡群であるが、西木村民によると「社会科見学で行く程度には町のコンテンツとして扱われていた」との証言があったため訪問した。
地図を見てもさっぱりそんなところは出てこないが…実態やいかに。
最寄りの西明寺駅…ではなく3つ北にある松葉駅にやってきた。ここは旧西木村の中では西明寺と並んでかつて村の経済の中心地だった下桧木内エリアで、役所支所(旧公民館)も残されている。
しかし看板(上1枚目)を見ても、それらしき記載は確認できない。サイト未掲載の「山の幸資料館」も載っているが大人なのでここは我慢しよう。
敷地内には全国から寄贈された本が閲覧できる「ひのきない本の家」もあるが、残念ながら昨年度をもって閉館してしまった。遺跡の手前から廃墟だらけで平静を保てない。
冷静な皆さんはDCMニコット西木店を右折し、西明寺野球場を目指すと不自然な囲いが見えるのでそこで車を停めよう。珍妙な立地かもしれないが、そこに行く時点であなたも同じ穴のむじなだ。
遅咲きのわすれもの
袖野ストーンサークルは1983年に制定された史跡で、1948年に同地区を開墾した際に出土した石たちをきっかけに調査が始まった区画である。
同様の物件として世界遺産に登録された大湯ストーンサークルがあるが、その施設内でも一切紹介されておらずはじきにされている哀れな存在だ。
説明する看板には、「大湯環状列石に比して著しく小規模」と行政文章としてはありえないほど清々しい自虐が繰り出されている。
当時を振り返る記載では「太平洋戦争後の暗い世相を払拭するに充分な話題性があった」、「その盛り上がりもまた尋常ではなかった」とあるが、その活気はどこで確認できるのだろうか。
せめて「西木」や「西明寺」と名を冠すればもう少し知名度があったかもしれない。
しかし、如何せん合併後の西木村の地位を考えれば、いまの仙北市が世界遺産に推薦などしてくれるはずがないだろう。伊勢堂岱遺跡の陰に隠れて、袖野遺跡は静かに涙を流していた。
分校出身者へのインタビュー冊子もできました。サイトに載せれない情報が大量に…

