廃村 比内町一の渡 (いちのわたり)
About 廃村 比内町一の渡
秋田県大館市比内町谷地中弥助にある集落跡地。1970年代頃まで地図上で存在しているが、離村の経歴や地域史での変遷が確認できない。
スポット評価
| 終末度合 | 22 |
| 訪問難度 | 16 |
| 観光要素 | 15 |
| 化石価値 | 20 |
| 総合評価 | 73 |
1年8か月ぶりの新刊「秋田的廃墟列伝」の表紙に採用した物件である。伝説のストリートミュージシャンかの如く、彼は颯爽と現れたのである。
廃村 比内町一の渡のさじなげB級ポイント
全ての活力は偽物の演者に吸い取られ、僅かな生命力で寂れた町を這いずり回る、それが我々さじなげ委員会だ。群がる女性ファンにスマイルを押し売り、統制の効かない幻想へと手を伸ばす。
この10年で世間も大きく様変わりした。スキンシップ名目で容姿をほめたり、肩でも触れ合おうものなら一撃必殺で宇宙の彼方へと追放されてしまう。であるからこそ、人混みの無い廃墟へ向かうのだった。
道の駅ひない名物、タマゴ型公衆電話は3月末に撤去されてしまった。きっと「艶があるね」というギリギリのセクハラに耐えかねて退職代行を使ったのだろう。
我々にも魔の手は迫っている。いつ盗撮で投獄され、最愛の彼女と会えなくなる日が訪れてもおかしくないからだ。その危険を回避するため、パートナーを存在させないという選択をとっている。
八木橋板戸にある「板戸ドライブイン」付近から南東に向かい、大巻集落から県道111号桂瀬笹館線を糸柄(おがら)沢川沿いに南に進んでいく。当然桂瀬駅方面に抜けれられるわけがない。
七日市明利又方面から北上しても、落石+道路未開拓で徒歩通行もできない。なぜそれを知っているかは道に置いておこう。
セレブリティ尊厳破壊
廃村 比内町一の渡はゼンリン地図から当委員会が掘り起こした廃村で、既存書籍では離村記録が確認できない。
航空地図を見ると1976年では家屋3戸と最奥に石材工場らしき建物が確認できるが、1985年にはすでに更地となっている。現在残るのは最も手前にある写真の1戸だけだ。
「鉱山と鉱山集落/大明堂書店/1980年」を開くとここら一帯は「立又鉱山」(1688~)と呼ばれており、全盛期にはバスが一日7往復するような大規模鉱山だったという。
上画像は廃屋から700mほど奥にあったとされる集落および鉱山跡地。
現在は荒地となっており往時の姿はさっぱり想像がつかないが、70年の地図では耕作されていた形跡もある。
1962年から本格的な鉱山開発が行われたようだが、1973年に休山したそうだ。
水路は手前の集落まで続いており、往来の跡もあるため林業作業者らがたまに通ることもありそうだ。
静かな未舗装道から、侵入者を拒む番人を見た。消え去った歴史を彼だけが物語っている。
まだまだ聞きたいこと、調べたいこと、出会いたい人が尽き果てそうにない。
とても街中でサクラの出会いに騙されている余裕はなさそうだ。
分校出身者へのインタビュー冊子もできました。サイトに載せれない情報が大量に…

